少子高齢化の進展で、マンションでもペット飼育が増えています。
平成25年度のマンション総合調査では、「禁止している」が47%、「種類、サイズなどを限定して認めている」が43%と、かなり拮抗してきました。
新しいマンションほど飼育を認める割合が高く、平成12年以降に完成したマンションでは半数を超え、とくに平成22年以降に完成したマンションでは、94%が条件付きで認めています。
隣接するマンションで対応が異なり、ペットを連れて散歩する近隣マンションの住民に「敷地内を通らないで」と、標識(写真)を設けるマンションもあります。
管理規約で禁止しているマンションでも、入居前から飼っている居住者がおり、「一代限りに」と説得をするなど、対応に苦慮している管理組合も少なくないようです。
禁止していないマンションでも、ペットを飼育している人とそうでない人とのトラブルはなかなか絶えません。
ペットをめぐる問題は、今後さらに増えると思われます。住民間のコミュニケーションを高め、上手に解決していく必要がありそうですね。
Author Profile
- マンション管理士 森健一事務所代表
新聞社を定年退職後、マンション管理士、特定行政書士事務所を開業。
千葉県マンション管理士会 会長、日本マンション管理士会連合会業務部長、マンションコミュニティ研究会監事。
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