マンションの排水管など住戸内の設備配管の改修は、管理組合が修繕積立金を使って全戸一斉に実施しないと、スラム化を招く恐れがあるとの指摘が、先日の日本マンション学会関東支部第2回セミナーでありました。

配管は共用部分だけでなく、専有部分にも多く通っているので、経済的な理由から実施しない居住者があると、そこから漏水などの被害が発生して周りに及び、マンション全体の資産価値を低下させてしまうからです。

しかも、個別に改修するより、専有部分を含めて管理組合が同時に改修したほうが工費も半分ほどに抑えられるそうです。

ただ、共用部分と専有部分を併せた給排水設備の改修には、1戸当たり数十万円、場合によっては100万円以上の費用がかかるので、早めに長期修繕計画に盛り込んでおかないと修繕積立金が足りなくなってしまうので、注意が必要です。

また、専有部分の給排水設備の改修に修繕積立金を充てることができるよう管理規約の改定も必要になります。

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森 健一
マンション管理士・特定行政書士 森健一事務所代表
元読売新聞社記者。同社でニューヨーク駐在、英字新聞部主任、企画開発部次長、広告局部長などを務める。
定年退職後、マンション管理士、特定行政書士事務所を開業。
千葉県マンション管理士会 理事、東葛支部長